iSCSIの設定(イニシエーターの設定)
今回ML110 G6(Win2KR2)をiSCSIターゲットとして運用しML110 G7をiSCSIイニシエーターとして利用WHS2011 OS部分、Data部分、Client-PC Backup部分のLAN上でのBackupを試みた。通常WHS2011本体のバックアップは、専用の内蔵または外付けHDDを必要とするためLANのNASではBackupできない。iSCSIは専用のVHDとしての利用が可能なのでLAN上でBackupが可能か検討した。
先にターゲットの設定を済ませ、その後イニシエーターの設定の流れとなる。
専用NICの設定 IPアドレスはセグメントを分けて任意の数字でイニシエーター側とターゲット側に設定今回はMPIOを行うため2個のNICにアドレスを設定した。
イニシエーター側 例
NIC1 192.168.1.200
NIC2 192.168.1.201
ターゲット側 例
NIC1 192.168.1.100
NIC2 192.168.1.101
これらNICをiSCSI専用のLAN回線で専用のHUBに繋いだ。HUBは安価なBUFFALO LSW3-GT-5NS。
まずは、ターゲット・イニシエーター側の設定 詳細は略 ウイザード形式でできる。
参考にしたのは富士通PCサーバ プライマジーの説明書等
Microsoft Windows Server 2008 iSCSI接続ガイド
Microsoft
windows server 2003R2 Microsoft iSCSI software
target ユーザーズガイド
イニシエーター側で嵌った点
上記ガイドを良く読みこめば嵌ることはないのだが、思い込みや、中途半端な手順の覚え方で嵌る。
1.MPIOの設定で嵌った点
1回目のイニシエーターを設定した時点で、MPIOの設定をしなければならないのに、2回目のイニシエーターの設定を行ってしまいMPIOの画面に入力できなくなる。
2.2つ目のイニシエーターの設定で嵌った点
MPIOの設定が上手くいった後の、2回目の設定でターゲット画面ではなく第二画面の探索で2番目のターゲットとで設定を行い「接続が多すぎる」と怒られる。MPIO設定後の2回目のイニシエーター設定は、第一画面のターゲット プロパティー セッション追加 ターゲットの接続で行う。
MPIOが実際機能しているかは、パフォーマンスモニターの画面で見ることで判る。ラウンドロビン設定が利いていれば、両NICとも同等の転送量が出ているはずである。一方しか出ていない場合はMPIOの設定か、イニシエーター側でのターゲットの追加で失敗している。また転送量がアンバランスな場合もイニシエーターの追加の画面での設定で失敗している。
3.MegaRAIDの設定で嵌った点
WHS2011本体のBackUpをML110 G6 のMegaRAID RAID5で行っていたが、書き込みをライトスルー(デフォールト)にしていたため、非常に当初は時間がかかり3日掛けてもBackupが終わらなかった点であるライトバック(With BBU)に設定することにより大幅な速度向上が望めた。
実際の運用の詳細
ML110 G7に入れたWHS2011をPLEX PX-W3PEの録画用サーバーとしてMegaRAID SAS9260-8iを導入しRAID6(2T×5内訳2T×4とホットスペア2T×1・さらに高速化SSD-Cache CacheCadePro2 Crucialm4 64G×2でRAID1構成)合計3.6TBを2つのパーテーションに分けデータ部分1.8T クライアントPC部分1.8Tで運用。GPUはX16がMegaRAIDで使用されているためX1用のGPU RADEON HD5450を導入してある。画面の大きさは、1920×1080まで、音源は、USB音源を使用
各サーバー間の通信は専用Intel Dualサーバー用NIC1Gbps2本のDual構成(MPIO)で繋げている。(ラウンドロビン構成)
OSは全てIntelSSD64Gに入れて対応した。
さらに、このWHS2011全体を専用のデータサーバーとしてWin2KR2を入れたML110 G6にMegaRAID
SAS9260-8iを導入しRAID5(2T×7内訳2T×6とホットスペア2T×1)合計9.1TBをベーシックで構築してVHDでiSCSIを構築してバックアップしている。こちらはGPUの増設もUSB音源の増設もしていない。たんなるVHDの塊としての運用である。
実際の転送時間(転送スピードは、刻々と変わる)
初回(初めてのBackup)
合計Backup量約600GB(データ部160GB、クライアントPC部440GB・PC6台分)
9:30開始1日後2:21終了
2回目
約40分 約30GB(増分転送量)
3回目
約51分 約40G(増分転送量)
4回目
約10分 約10G(増分転送量)
と平均1G/1minの定常状態になってきた。(但し転送スピードは一定ではない)
刻々と変化する転送スピード 現在1Gbps
その後約500Mbps
またもや1Gbps転送スピードは刻々と変化最終は100Mbps前後
5回目
約28分 32G
続く