注意:ここに書かれている換装は、機器の設計時のファンを交換するものであり、風量、電力が変化します。それにより機器の寿命が短くなったり、電源部の電気的障害が起こる可能性もあります。この記事を参考にして換装した結果、想定できるリスク・想定できなかったリスクにより、危険を及ぼす事象が発生する可能性があります。個々の方々の技量、判断、責任で換装記事をお読みください。
9924SP
この9924シリーズ 専用の電源ユニットとファンモジュール付いており、音が凄いのである。轟音でありG7の比では無い。さすがエッジSWである。電源ユニットを2台設置して冗長化もできる。
電源ユニット AT-PWR-01-70
電源ユニット内部構造
ファンモジュールAT-FAN-01
ファンモジュール内部構造
ARX FD1240-A2041D
それならば、回転しているだけで良いはずである。と浅はかに考えた。それで、T&T社の超静音 ファンを選択。
超静音3,000rpm 3.11CFM 4020LL12S
13.5dBを秋葉のPCショップカスタムさんが閉店する際に多量に仕入れたのであった。
超静音に換装 音は静かになった。
超静音に換装
組み上げて本体に装着。しかしFAULTのエラー出現。どうやらファンに供給する電流を見ているようである。ARXは、0.16A 超静音は0.06A全然足りていない。
なんとか、この仕入れた超静音を活用する手段が無いか考えた。
それでは2個並列に繋げてみた。 約0.12A
超静音×2に換装
もう一つ追加3個並列 約0.18A
組み上げて本体に装着。しかしFAULTのエラー出現。orz
まだ足りない。電流ではないのか?基板を外してみると色々部品が付いている。大きなものは、基板上にはLM339のICとDS2502のICが見える。
LM339 コンパレータ―
DS2502 EPROM
LM339は電圧コンパレータ―なので電圧を見ていると思う。
DS2502はEPROMに該当する。DS2502のメモリピンアサインとランドを追うと2端子しか使用していないようだ。
http://www.sal.wisc.edu/PFIS/docs/rss-nir/archive/public/Product%20Manuals/maxim-ic/DS2502.pdf8Pin SO‐Package 3Data 4GND
1、2、5、6、7、8 NC
ユニット・モジュールの識別(IDとシリアル番号)を表すデーターが焼きこまれているようだ。
このLM339が何を行っているかが問題となる。
まだ電流モニター(抵抗変換)の可能性も捨てきれず、今度は電源ユニットのファンの換装を行った。
さて 次の選択肢は以下の中から選ぶことになる。
静音 4,000rpm 4.73CFM 4020L12S
20dB 0.12A標準 5,000rpm 7.20CFM 4020M12S 24dB 0.16A
高速 6,000rpm 8.84CFM 4020H12S 26.8dB 0.20A
電流から見ると同等なのは標準。
そこで標準に換装してみた。今度は電源ユニット。はたしてどうなるのか?
結果
結果
いったい何を見てFANを監視しているのか?ファンの+12V側は共通で供給されておりGND側がコンパレータ―に繋がっている。ファン回転に伴う電源に重層されるノイズを拾ってファンの回転を監視しているのか?
シンクロスコープでファン-側を見た。(GNDとの比較)
換装前 ファンモジュール
やはり-側にはノイズが乗っている。上方の1本線は12VDC供給ライン
換装前 電源ユニット
FAULTのエラーは出ているが、換装前と比較して音は、あくまで感覚であるが1/3くらいまで落ちていると思う。電源ユニットはファンの異常と温度監視。ファンモジュールはファンの監視がFAULTに出てくる。
電源ユニットの温度監視については70℃以上でエラーがでると海外の説明文には書かれている。また本体の温度異常は本体についているFAULTの項目で確認できる。当面の実験には差しさわりのない問題であり、これで入手したSW類のハード的な弄りは終わることにする。
9924シリーズはファームのダウンロードや機器本体へのアップデート、ファンの換装に関しても、色々制約があり、弄りまわせないL3SWであり、作動時の音も大きくお勧めしない。妥当な線は9424T/SP-Eがよろしいかもしれない。都合5台の9924シリーズが揃ってしまったが、騒音の面でファン換装は電源ユニットとファンモジュール各1個に留めてある。9924T/4SP、9924SPに差し替えて今後は実験に使用していくことにする。
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