2024年5月9日木曜日

PC環境 物欲のいじくり記 95  HP ML350 Gen9にLFFを載せる その四(ワークステーション化)

 目的としては追加したLFFにもクルクルインジケーターを表示させたい。最近はAmazonでもAliexpressでもいろんなバチモン部品を売っている。ML350 G9用のSFFケージはバックパネルがネジ2個で取り外すことができる。バックパネルにはHDDのメスコネクタが付いている。この部分を利用することにしてSATAケーブルを引き出すことにした。購入した部品は以下の物

3.5 & 2.5インチSATA 22ピン7 + 15オスto SATA 7 + 15 22pオス延長変換装置ストレートアダプタ


 SATAケーブルを直接ケージのメスコネクタにつなげようと思ったが不安定な固定で外れる恐れもあった。またHPのクルクルインジケーター付きの2.5Inマウンタも付けなければならない。 

 アルミ板を2.5InDDの形に切り抜き両端をLに曲げ強力両面テープで固定。そこにこのアダプタをこれも強力両面テープで固定。SATAケーブルはケージの隙間から出してLFFにつなげた。

HP純正 2.5Inに嵌めるアルミ板0.5mm厚 HDDの大きさに加工

両面テープで固定

SFFバックプレーンに仮固定

別角度

利用した両面テープ

コネクタの裏面に両面テープを貼る


位置合わせをしてアルミ板に固定

組み込むSFFバックプレーンとケージ

HP純正 2.5Inマウンタ 電源ケーブルは不要なので切断

カプトンテープで更に固定

ケージに組み込み

SATAケーブルは隙間から引き出した

隣にはSmart キャッシュ用120GBSSDを組み込み


切り取った部分は左のカバーで保護される

固定

見落とし 空気口の部分に引っ掛ける金具がカバーに付いていたので叩いて伸ばした

SATAケーブルをLFFに繋げた。Gen9には予備のSATA電源ケーブル2個が付いていた

電源を入れて稼働 クルクルインジケーターも稼働 左のLFF2台に繋がっている
下部にはRDXとUSB3.0・カードリーダーを設置
OSは、PCI-Express SSD「Intel SSD 750」 750 Series SSDPEDMW400G4R5 UEFI起動

物理デバイス3TB認識(別ケージに設置)

Smart キャッシュ用120GBSSDも認識(SFFに付いている)

RAID1 3TB(Data用) Smart キャッシュ120GB SSDでアレイ構築終了




2024年5月6日月曜日

PC環境 物欲のいじくり記 94  HP ML350 Gen9にLFFを載せる その三(ワークステーション化)

  さて前にも書いたようにジャンク品なのでバッテリーエラーが発生する。Gen9よりArrayの記憶保持部にはLi-Ionバッテリーが使用されているが、バッテリーを交換してもエラーが発生する。標準で付属されているHP Smart アレイP440ar/2GB FBWC コントローラー726736-B21 定価103,000 円は使用できるがバッテリーバックアップができない。

 捨値で売られていたG8用のHP Smart アレイP822/2GB FBWC コントローラー615418-B21(内部 / 外部接続用) 定価161,000 円を試しにG9に付けて起動したらArray構築できる。これならキャパシタバックアップなのでG9に付いていたHP Smart アレイP440ar/2GB FBWC コントローラーとLi-Ionバッテリーを取り外ししても使える。(但しPCI expは9個しか使えない)

HP Smart アレイP822/2GB FBWC コントローラー諸元

*PCI Express Gen3 x8 モード、

フルハイトx8 コネクター対応、ハーフレングス アダプター

*6Gb SAS / 6Gb SATA 対応

*内部x4 MiniSAS ポート(SFF8087)×2、外部x4 MiniSAS ポート(SFF8088)×4

*内蔵HDD / SSD をLFF の場合は6 台まで接続可能

*内蔵/外部SAS テープドライブをサポート

*2GB フラッシュ バックアップ式 リード/ライト キャッシュ

*最大64 論理ドライブをサポート

*RAID 0、1、1+0、5、5+0、6、6+0、1 ADM、10 ADM をサポート

*D2x00 / D3x00 / D6000 のデュアル ドメイン接続に対応

*Smart キャッシュに対応

*スロット2 に搭載可能

*最大1 枚搭載可能

HP Smart アレイP440ar/2GB FBWC コントローラーと比べて遜色ない。おまけにSmart キャッシュのライセンスも付いている。

 G9の本体にはSFFドライブが1個ついているので内部x4 MiniSAS ポート(SFF8087)×2が全て使われてしまう。内蔵するLFF2台 RAID 1で運用用のポートが引き出せない。

 試しにLFFは、外部MiniSAS ポート(SFF8088)×4からSFF8080からSATA×4ポートに分岐するケーブルを購入して2ポート分LFFにつなげてみたら認識して論理HDDが構築できた。でも、これでは美しくない。またクルクルインジケーター機能しない。

2024年5月3日金曜日

PC環境 物欲のいじくり記 93  HP ML350 Gen9にLFFを載せる その二(ワークステーション化)

約8mm 空気口の部分が支障して入らない。もちろん中間の支柱も取り外す必要がある。内部の基板、配線、その他付属品を全部外して作業に取り掛かる。



別角度

ML350 Gen9のこの部分にすっぽり入れたい

 ジグソーで赤の部分を切り取ることにした。穴が開いている部分はリベットの穴なのでドリルで穴を開けた。

リベット固定の場所はドリルで穴開けして固定を外す
 金属用のブレードを付けてジグソーで切断。刃が入らないところはドリルで穴開け処理して刃を入れた。2重板になっている部分があるので振動で刃を2本折ってしまったが何とか成功。

赤の部分全体ではなく、LFF(3.5 型)メディアケージ が入る部分を切断
ジグソーの勢いで斜め切り口が入ったのはご愛敬。この部分は外箱で覆われるので問題ない
まだ中心の支柱が残っているが左右に抉って外せる

切り取った部分


切り取った部材と 填め込んだLFF(3.5 型)メディアケージ 

一番下に入れるUSB3.0・ガードリーダーの後部が切り取った部分に支障するので切断

切り取ったUSB3.0・カードリーダーをケージに固定 ギリセーフ




2024年4月30日火曜日

PC環境 物欲のいじくり記 92  HP ML350 Gen9にLFFを載せる その一(ワークステーション化)

 ジャンクで購入したHP  ML350 Gen9を6年間放置していた。前回はCPU交換をしたが今回はSFFしか載せられないML350 Gen9にLFFを載せる大改造を行うことにした。

ジャンクで購入したML350 Gen9

 普通に考えればRDXの入っている2ベイの部分にケージを購入してLFFを増設すれば簡単に増設できる。だだ ML350 Gen9には内部にSATAコネクタ2個が付いているが1個はDVD-RWに使用されているので1個分しかSATAが載せられない。これについては別記する。

 RDXも使えるようにしたいし、そうするとベイが不足する。そこでGen9シリーズの部品を調べてみると、ちょうどこのML350 Gen9の左側のベイがML350 Gen9用の増設ベイ用として捨て値で販売されていた。LFF(3.5 型)メディアケージ 726561-B21がその商品だ。

 正面画像左下を見ると真ん中の隔壁を取り外せば、LFF(3.5 型)メディアケージ がすっぽりと入るように見えた。真ん中の隔壁はリベット固定のようなので抉って外せるものと考えて購入してしまった。ところがサイズが違い真ん中の隔壁を外してもすっぽり入るものでは無かった。実はその下の約8mmの部分 筐体の箱の外壁が邪魔になって入らない。

 追加するケージにはRDXとUSB3.0・カードリーダーを取り付けることにした。ML350 Gen9はフロントパネルにUSB3.0が無い(バックパネルにはある)

2024年4月13日土曜日

PC環境 物欲のいじくり記 91 ML350 Gen9のCPU VersionをV3からV4へ上げた

 ジャンク品で購入したML350 Gen9 モデルは、E5-2609V3をV4対応にしてCPU交換。

 Version UpはHPとのチャットでやり取りして自己責任と言うことでファイルを貰ってV4にした。

E5-2609V3 6Core  6thred Haswell 1.9GHz FCLGA2011×1

そして、投げ売られていたE5-2603V4に交換してヒートシンクも購入2CPUにした。

E5-2603V4 6Core  6thred Broadwell 1.7GHz FCLGA2011×2 

この構成でGTX970,GTX1080を載せて遊んでいたが、その後放置状態

 それから約3年 ついにE5-2698V4に手をだしてしまった。はたしてML350 Gen9に載るか?(ML350P Gen8ではE5-2695V2 12Core 24thred TDP115W×2が動いた)

ユーザーマニュアルには載ってないCPU。CPU変更の場合 BIOSの変更が必要になる場合があると明記

 以下はGTX1080を載せた状態での画面 GTX1080を載せるとGPUの電源ケーブルが上に突き出て蓋が閉まらないのでΠ形コネクターを買って向きを変えた。

E5-2603V4 6Core  6thred Broadwell 1.7GHz FCLGA2011×2

×2なので6Core×2で12Core

E5-2698V4 20Core 40thred Broadwell 2.2GHz FCLGA2011 TDP135W×2

 電源500W 1台で動いた。それもGTX1080を載せて24時間ループ稼働(FINAIFANTASY XIV)電源500Wでも落ちない。冷却も温度エラーが出ない

E5-2698V4 20Core 40thred Broadwell 2.2GHz FCLGA2011×2

20Core×2で40Core

 E5-2698V4が動いているので、Sandyおじさんは卒業。これをちまちまワークステーション化していく

 注意 2CPU構成の場合以下のキットが必要 以前に手に入れておいた。


ML350 Gen9 リダンダントファン 725878-B21 18,000 円 (税抜価格)

*1CPU 時標準の3 個のファンをこのオプションで6 個構成に、2CPU 時標準の4 個のファンをこのオプションで8 個構成にし、エアバッフルを取り付けることで、リダンダントファン構成にすることができます。(1 個のファンに障害が発生しても、サーバーのシャットダウンを行いません)
*ホットプラグ対応ファン×4 個、PCI スロット用エアバッフル×2 個入り








2024年4月6日土曜日

PC環境 物欲のいじくり記 90  LSI MegaRAID 9260-4i BBU007のLi-ion Battery交換

 12年以上使っていたMegaRAID 9260-4iのBBU 充電はするがWTモードになってしまうのでBBU007の交換をすることにした。

現在の構成 

Data用に2TB HDDをRAID1で12年以上使っていた。途中片方のHDDでエラー発生。新品の2TBを入れて再構成。再構成終了後 もう一台も予防的に交換

CacheCadeを導入してSSD64G×2でCache
HDDは2TBをRAID1で運用

久しぶりに、MegaRAID Storage Managerを見たらエラーコードが出ていた。WBモードが強制的にWTモードに変更されている。


BBUのバッテリーのStatusはdegrade


純正品

なんと5万円もする。とても個人用に買えない

そこでBBUを分解して見ることにした。

取り出したBBU 3.7V 1.4Ah 5.2WhのLi-ion Batteryが使われている

被さっているカバーを慎重に外す 金属端子2つが露出 カプトンテープで絶縁


裏側 温度センサーが付いているので慎重に外す



電圧は出ているが充電ができないようだ。または負荷をかけると電圧が低下する


金属端子を引き延ばして電池間際で切断

同容量が無かったので1.5AhのLi-ion Batteryを購入 少し肉厚
端子を切断

3.7Vでているので金属端子部分に素早くハンダ付け

元の場所に設置 温度センサーがちゃんと測温するようにカプトンテープで固定
元の状態にカバーを直して切り裂き部分をカプトンテープで固定
MegaRAID 9260-4iに取付けてPC電源ON


一応動いているのでLi-ion BatteryのLearningを手動で実行


BBU Learning中

BBU Status degradeから最適に変更

今 使っているPCは古いのでWindows11(Windows10にはした)にはできない。Sandy Bridgeおじさんなのだが画像の編集や事務作業はサクサク動く。OSはSSDに入っている。
OS用のSSDも以下の状態なので交換した。


正常が30%になっても動くと言われているが突然死は怖いので500GBに交換
1日4時間使ったとして13年 容量の88倍の書込量

MegaRAID CacheCade(12年前は最新の手法であった)の書き込み時間の方が長い 2つをミラーリンクで使用。12年前はSSDも高かった。




















電源のファンからは異音、HDDケースのファンからも異音 2025年まで持たせるつもり

注意
 この記事に書かれている内容は、自己責任で行った内容であり推奨するものではない。
Li-ion Batteryは危険物であり取り扱いを間違えると発火、爆発の恐れがある。またLSI社とは何も関係ない個人が行った内容を注意事項を付け加えて紹介したものであり、他人に推奨する為に書いたものではない。

 Li-ion Batteryは中華製であり、その安定性はカタログ上では安定である旨の記載はあるが用心に越したことはない。